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日付が変わろうとしていた。

２３：００（ＰＭ１１：００）には、ちーずにお薬を飲ませる予定で待機していた。

それなのに、一向に起きない。ブーブー音をたてて寝ている。

食いしん坊のちーずが起きない。

息が小さくなった様な気がした。

そのままジーっと見ていたら、おしっこをするのにちょこっと動いた。この時を逃したら薬を飲ませる事は出来ないと思い、牛乳あまさけを無理に飲ませ、薬を入れた人参ジュースをこれまた無理に飲ませたら寝てしまった。

時計を見たら、午前い：００を過ぎていた。

倒れて、４か月を迎えようとしている。

おかみさん、覚悟はできている。

静かに静かに見守ろうと思った。

ところが、朝、いつものちーずに戻っていて、鳴きまくりの吠えまくりの我がままなちーずが生きていました。

 

めでたいです

佐藤愛子さんの”９０歳なにがめでたい”じゃないけど、６５歳を迎えたおかみさん。８７歳になるまだまだ健在な母からお祝いを頂き、実家からの夕飯の差し入れや花束まで。

孫たちからも贈り物があり、娘たちはおかみさんの趣味・嗜好がわかっているので、それなりのプレゼントがあり、”めでたいね！””うれしいね！”です。

特大のケーキは、みんなで食べてもたべきれないほど・・・・。

でも、大丈夫！おいしい物は時間をかけてでも食べきる。

今だに倒れた時と同じ状態が続いているちーず。

だんだん我がままになってきている。

好きな物はとことん食べる。

一生懸命ちーずの為に作ったピゥーレも、少し野菜が違っただけで、おかみさんが食べても”おいしい”と思うのに、味が違うのか食べようとしない。

もう先も長くない、元に戻れないなら”好きな物”をやろうと、シュークリームのクリームだけとか、プリンもとろけるプリンにして、飲みやすくしてみたり。

甘い物が好きで、一日一回は食べないと鳴きだす。

コトの検診に行って、ちーずの話をしたら、みわ先生に”ちっちは盆までいきるね”って言われた。

考えてみら、コロナウィルス感染が拡大し始めた頃で、おかみさん３か月間寝不足が続いている。

コロナ太りならぬ体重が減っている。大変な事もあるけど、ちょっと良い事もある。

漢字で書くと”朧”おぼろ。（かすんでいる、はっきりしない）なんだけど、おかみさん家の裏手の公園の周りの土手の一角に菜の花が咲いていて、”どうだ！咲いているだろう！”って香りを漂わせている。

おかみさんが散歩からの帰る途中の夕方６：００頃だからまだ明るい。

空にはクッキリとまだ白い月が浮かんでいた。

なのはなばたけえに、いりひうすれ・・・・

おぼろ月夜の歌詞が勝手に出てきた。鼻歌歌いながら、なのはなと月の出始めはこんな情景だったのかな？なんて思いながら帰ってきたしだい。